IT企業の内定を獲得するために準備した5つのこと

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就職活動が忙しすぎて、しばらくブログ投稿できませんでしたが、その間に幾つかのIT企業から早期内定をもらって就活を終了することができたので、今回は取り組んだ5つの準備を大公開します。

元々は記事にするつもりが無かったのですが、研究室の後輩から準備したことを聞かれるようになったので、逐一説明する手間を省くためにココで書いてしまいます。

世間一般の意見と異なるものが多々ありますが、ご了承ください。

就活の成果

10月から本選考に望み、12月で就活終了しています。

2か月という短い期間でしたが、結果的に4社から内定をもらえました。

  • 大手企業と呼ばれているとこ2社
  • 中小企業と呼ばれているとこ2社

大手・中小・ベンチャー等の基準がよく分からなかったので、エージェントで掲載されている概要に記載されていたとおりに分類しました。

故に、あってるか分からないので「呼ばれている」と表記してます。

選考辞退した企業は30社程です。

周りの人からは、もう少し継続してもいいのではと言われることが多かったのですが、

  1. 4社の中に第一志望があった
  2. 精神的に満身創痍だった
  3. そろそろ研究に専念したい

という理由で市場から撤退しています。

この後で説明しますが、本選考を見据えて結構な対策をしています。

そのため、事前準備のおかげで乗り切れた感が相当あります。

先に言っておきますが、大学のレベルは大したことないです。

偏差値40程なので…

本選考までに準備したこと

院生なので、準備し始めたのは大学4年次の3月からです。

(大卒で例えると学部2年次の3月に該当)

5つの準備項目を上から順番にこなし、本選考の10月までに準備しておきました。

  1. 就活支援サービスに参加
  2. 現役エンジニアと面接練習
  3. 制作物の作成
  4. 逆求人媒体に登録
  5. チーム開発に1回以上参加

項目2以外は無料で出来ることなので、必須だと思ってます。

項目2は月5000円です。

より確実に内定を取りたい場合に使用します。

自分はコミュニケーション面で不安が残ると考えたため積極的に利用しました。

1. 就活支援サービスに参加

まずは就職活動の流れを知るために、IT就活を支援しているコミュニティに身を置きます。

ここでいう「就活支援」サービスは、下記支援が無料で受けられるコミュニティを指します。

  1. 選考企業の紹介
  2. 早期内定むけの対策
  3. アプリ開発の勉強

就職活動では「マイナビ」や「リクナビ」が有名ですが、個人的には全くオススメできません。

この理由は全部説明し終わった後で触れようと思います。

上記の項目を全て満たすコミュニティを3つ掲載します。

単位を取りつくして時間に余裕がある場合は、全部入ることをオススメします。

1. キャリアセレクト

一番オススメです。

迷ったらコレに入るのがいいと思います。

エンジニア学生のための就活サイト|キャリアセレクト
キャリアセレクトは企業やエージェントからオファーをもらう事が出来るエンジニア向けの就職支援サイトです。

合同説明会や勉強会が定期的に開催されています。

加えて、下記支援も受けられるためサポートが非常に手厚いです。

  • インターンシップ関連の対策
  • 逆求人イベント
  • 専属のサポーターが就活支援
  • 授業で制作物が完成する

3つの中では最もオールラウンドなタイプです。

2. PlayGround

開発に特化している印象の強いコミュニティです。

PlayGround | 国内最大級の学生テックコミュニティ
PlayGroundは大学生限定の実践型ITコミュニティです。プログラミング・デザインなどを大学在学中ずっと無料で学ぶことが出来ます。

JavaScriptのライブラリであるReactや、PythonフレームワークのDjangoを用いたアプリケーション開発の演習が受けられます。

演習時には先輩となる学生メンターがコードのレビューをしてくれるため、技術的な知見は一番得られると思います。

(自分もレビューを担当していました)

その代わり、学生への就活支援は3つの中だと少し手薄と感じました。

なのですが、キャリアセレクトが手厚すぎるだけで、他のコミュニティと比較すると全然いい方です。

3つの中では技術よりなタイプです。

3. サポーターズ

合同説明会や業界セミナー等が開催されていますが、「就活支援」という側面での優先度は上記2つよりも低い印象です。

1日で5社程度の企業とまとめて選考を行い、その場で合否が決定するという非常に効率の良い逆求人イベントがあります。

参加条件が少し厳しいですが、このイベントを目当てに入るのはアリだと思います。

1日で選考状況が一気に進みました。

しかし、このコミュニティの本領はチーム開発が可能な「技育キャンプ」にあり、準備項目5では登録必須級になるため、そっちで詳しく説明しようと思います。

株式会社サポーターズ
カッコイイオトナとの「出会い」をプロデュースし、キャリアを考えるきっかけを生み、日本中にカッコイイオトナを増やす。そんな学生向けキャリア支援サービスを運営しています。

3つの中ではセミナーが充実しているタイプです。

2. 現役エンジニアと面接練習

準備項目1で就活の流れを理解したら、自身の弱点克服を目指して対策を進めます。

自分の場合は面接でしたので、対策できる環境を探しました。

その結果、辿り着いたのが下記サービスです。

こうき@面接100%内定さんのプロフィール|【MENTA】No1.メンターサービスでプロに直接相談しよう!
人から求められるエンジニア、実力のあるエンジニア、年収の高いエンジニアを増やすために活動しています。社会人でも学生でもOK**実務未経験の文系大学生の実績**・8ヶ月でサイバーエージェント内....

面接に1回も落ちたことがないプロエンジニアから徹底した面接練習が受けられます。

キャリアセレクトでの面接練習でも内定が取れるレベルにはなると思いますが、ハッキリ言って段違いに質が違います。

とはいえ、キャリアセレクト経由で当サービスを知ったので、間接的にはキャリアセレクト自体も関係しています。

月5000円なので必須ではありませんが、面接力は物凄く向上すると確信が持てます。

週1回のペースで面談が組まれ、1時間で進路相談してくれます。

自分はこの1時間を全て面接練習にして欲しいと頼みました。

slack上でのメッセージのやり取りは常に可能なため、ES添削はメッセージでこなしました。

大手企業に受かったのは、ここでの面接練習ありきの結果なので、受けてよかったと思っています。

就活終了後も悩み相談していたため、結果的には1年半ほど契約していましたが、値段以上の支援を受けられたと確信しています。

3. 制作物作成

IT企業の選考であれば、面接練習だけでなく制作物も欲しいところです。

自分は院生だったので、大学での卒業研究を制作物として提示することが可能でした。

そのため、ココに関してはあまり懸念を感じていなかったのですが、ポートフォリオを1つだけ追加制作し、公開しました。

My Portfolio

ここまでした理由は「ガクチカ欄の文字制限」にあります。

例えば、ESのガクチカ欄はせいぜい300文字程しか記載できず、画像も挿入できないので、一つのエピソードを文章のみで簡潔に記載する必要があります。

しかし、これだと卒業研究の内容や制作物までを満遍なく紹介しきることは不可能でした…

どうやっても自身が取り組んできた100%のエピソードを伝えられません。

そこで使えそうだと思ったのが、ポートフォリオです。

ESのガクチカ欄にポートフォリオのURLを記載して提出するようにしました。

私は、学生生活を通じて様々な物事に興味を持ち、知見を広げてきました。

その結果、一つのポートフォリオを作成するに至りました。

URL:https://web-diarys.web.app/web-front-portfolio-main/public/index.html

この中に、学生生活での出来事を全て掲載しています。

私に興味を持っていただけたら嬉しいです。

何卒よろしくお願いします!

今はワードプレスで投稿していますが、就活時には当ポートフォリオにブログも合体させて運営していました。

そのため、全制作物+ブログを一つの巨大な制作物にして、学生生活の全てを丸ごと紹介する形をとっていたことになります。

この結果、書類選考の通過率が5割から9割以上になりました。

制作物がゼロの場合はどうする?

キャリアセレクトには、「テックセレクト」というアプリ開発を学べる場所があり、

  1. ポートフォリオ
  2. 掲示板
  3. ToDoアプリ

といった、就活時に制作物として提示できる3つのアプリケーションを制作可能です。

Tech Select - プログラミング初学者向けのプログラミングスクール

要するに、ココで作ったものをGitHub上で管理し、1で作ったポートフォリオ上で紹介する方法が手っ取り早くてよいと思います。

ポートフォリオのデプロイは下記サイトのとおりに操作して行いました。

Firebaseでデプロイしよう! - Qiita
00. 初めに 本記事は、Firebaseでアプリをデプロイする手順をまとめたものです。自己学習の一環でアプリを作ったのですが、折角なのでデプロイすることに。その際にFirebaseを利用したの…

実は、自分のポートフォリオもキャリアセレクトで制作したものです。

4. 逆求人媒体に登録

ここまで出来たら、ESとポートフォリオのURLを貼って逆求人媒体に登録します。

実際に使用した媒体は下記3つです。

  1. OfferBox
  2. キミスカ
  3. doda

サービス内容は殆ど変わらないので、使用感の詳細は省きます。

この状態で放置していれば、オファーが毎日届きます。

基本的にマイナビやリクナビから応募する場合と比較して、何らかの優遇処置を受けられます。

例えば、書類選考や1次面接の免除などが多いです。

中には、いきなり最終面接の特別オファーが届いたこともあり、かなり驚きました…

ともかく、興味のある企業があれば承認しましょう。

この段階で1社から内定をもらいました。

5. チーム開発に1回以上参加

準備項目2と関連がある内容です。

準備項目1~4が出来ていれば、合格点に届く企業は一定数ですが存在します。

しかし、IT企業では「チーム開発」での立ち回りが比較的大きな配点割合を占めているため、

面談でも、面接でも、

「個人開発はそこそこ出来そうな印象がありますが、チーム開発ではどうですか?」

と大体は質問されます。

会社ではチーム開発が基本なので、足を引っ張らないか確認したいという意図があります。

故に、この質問の意図に答える必要があるのです。

3daysハッカソンで1度チーム開発の経験があります。

チーム構成は4人で、アプリ開発経験者が自分を含めて2人, 開発未経験者が2人という構成でした。 その中で、アプリ開発経験者の自分ともう一人がデータベースなどの知識が必要とされるバックエンド側の開発を行い、 残りの2人がHTMLとCSSを用いたフロント側の開発を行うという方針で進めました。

その中で、もう一人のアプリ開発経験者はリーダーも兼任していたため、自分がデータベース設計など重いタスクを担当しつつフロント側の開発支援も行い、なるべく全員の負荷が均等に分散するように務めたことで、時間内にアプリケーションを完成させることができました。

結果的に、順位は10チーム中8位でしたが、アプリ開発経験者の自分ともう一人はフロント言語のNuxtがあまり詳しくなかったり、もう二人に至っては開発未経験者だった中で、アプリケーションを時間内に開発できたという点で、メンター賞を頂くことができました。

上記の例は実際にやったことですが、チーム開発の経験が無い人は、同じような回答をでっち上げることで対策したりするようです。

しかし、ここに落とし穴があり、

チーム開発した=GitHub上に制作物がある

ということになります。

なので、面接官によってはGitHubを隈なく確認してパチモンでないか確認する場合があります。

当然、あるはずの制作物が見つからなかったら一発アウトなので、そうなるくらいなら1回くらいはチーム開発自体を経験してしまった方が遥かによいと思います。

どこでチーム開発するのか?

未経験でもチーム開発できる場所があります。

準備項目1で紹介した就活支援サービス「サポーターズ」が主催する「技育キャンプ」です。

技育CAMP
技育CAMPは、技術への一歩を踏み出す学生のためのスキルアッププラットフォームです。年間を通して、ハッカソン、勉強会を定期開催するなど、継続的なインプットとアウトプットの場を提供しています。

束縛期間は基本的に土日の2日間で、月に一回以上は開催されています。

企画~開発までをチームメンバーのみでこなすため結構疲れますが、たった2日でチーム開発の経験が得られ、GitHubにも制作物がある状態になりますので、コスパ最強です。

ただ、面接官が確認したいことは「足を引っ張らないか」なので、参加することをゴールとしないで、「面接で話したい回答が得られる役割に立候補する」など、立ち回りまでも意識できると尚よいと思います。

まとめ

ここまで紹介した5つの対策を施した結果、本選考を2か月で終了でき、第一志望の企業に受かることができました。

中でも、ESが殆ど通過するようになったキャリアセレクトでの制作物は、大きなアドバンテージとなりました。

当記事が、これからIT就活を始める学生にとっての励みになれば嬉しいです。

マイナビ・リクナビ

また、最後に少し取り上げるといった「マイナビ」「リクナビ」をオススメしない理由ですが、この2つを併用したところで、今回実践した方法を上回る成果は出せないと断言できるからです。

個人的には、1~5のどれを比較しても劣るような気がします。

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